Beryl

ベリルとは緑柱石の総称で、ベリル属を一纏めにしたカテゴリーです。王道とも言える宝石も幾つかある種類となります。内包される微量元素によって色が変わり、皆さんが知っているアクアマリンやエメラルド、ちょっと珍しいビクスバイト（レッドベリル）、青色なのにアクアマリンで出ないボロビエバイトや近縁のアブディーバイドまで様々なベリルが存在します。ここでは一括りに"ベリル”としてご紹介します。名称：ベリル和名：緑柱石化学組成：Be₃Al₂(SiO₃)₆結晶系：六方晶系比重：2.7〜2.9モース硬度：7.5〜8劈開：不明瞭光沢：ガラス光沢透明度：透明～半透明屈折率：1.57～1.60（種類による）複屈折：0.005〜0.009色合い：無色、緑色、青色、赤色等分散：0.014

Chrysoberyl

クリソベリル（金緑石）は、主に黄色を基調とした宝石です。硬度は8.5と高く、輝きも強い事から宝飾用、裸石（ルース）と何方でも楽しめる鉱物です。元素の一部がクロムに置換する事により変色効果を有したクリソベリルを「アレキサンドライト」、バナジウムを有する物を「バナジウムクリソベリル」、内包物によってキャッツアイ効果を持つ物を「クリソベリルキャッツアイ」と呼びます。Gemtreejapanではシルキークリソベリルや、パロットクリソベリルも取り扱っています。 名称：クリソベリル和名：金緑石化学組成：BeAl₂O₄結晶系：斜方晶系比重：3.68〜3.78モース硬度：8.5劈開：弱い光沢：ガラス光沢透明度：透明〜半透明屈折率：おおよそ 1.75〜1.76複屈折：0.008〜0.010色合い：（黄緑・緑・褐色など）分散：0.015

Garnet

ガーネットは1月の誕生石であり、様々な種類と美しさをもつ鉱物です。一般的に赤系統（パイラルスパイト系）/緑系統（ウグランダイト系）の2種類に大別されます。鑑別書には正式名称で記載されないコマーシャルネームも多く存在する為、基礎的な名称の知識は必要になるかもしれません。また面白い物としては、カラーチェンジガーネット、特に青緑色のベキリーブルーガーネットは赤系統属し、橙色～赤色を呈す糖蜜構造のあるヘソナイトは緑系統属します。アレキタイプと呼ばれる地色の緑色が強く赤色に変色効果を示す物も存在しますが、これもカラーチェンジガーネットの一つです。以下、様々なガーネットの値を含みます。名称：ガーネット和名：柘榴石化学組成：X3Y2(SiO4)3※Ｘ/Yに入る物によって種類が決定する。結晶系：等軸晶系比重：3.5 ～ 4.3モース硬度：6.5 ～ 7.5劈開：無し光沢：ガラス光沢透明度：透明～半透明屈折率：1.72 ～ 1.94複屈折：無し色合い：赤系統、緑系統、無色分散：0.022 ～ 0.057

Zircon

ジルコンは、新しく12月の誕生石に追加された鉱物です。ジルコンの中に取り込まれた放射性元素によって自壊するメタミクト化の進行により、年代測定が出来るという面白い性質があります。※詳しく紹介した記事があります。ジルコンは結晶が生成された年代を知る事が出来る為「世界最古の鉱物」とよく言われます。一番古いジルコンはどうやら44億年ほど前に作られたようです。 以下はハイタイプであり、状態により下方修正されます。名称：ジルコン和名：風信子石化学組成：ZrSiO₄結晶系：正方晶系（四方晶系）比重：4.6～4.7モース硬度：7.5劈開：不明瞭光沢：金剛～樹脂光沢透明度：透明～半透明屈折率：1.925～1.984複屈折：0.059～0.066色合い：無色、青色、赤色、緑色等様々分散：0.039

Sphene

スフェーンは7月の誕生石で非常に高い屈折率と分散率を誇り、Gemtreejapanでは美しくカット出来る「十八番」の鉱物としています。パキスタンのグリーンスフェーンや、ロシアのクロムスフェーン等は非常に綺麗で高く人気があります。また日本でも複数の産地から出ていますが基本鉱物標本（ミネラル）迄とされています。スフェーンはダイヤモンドをも凌ぐ美しさがあり、ダブリング効果を有する為、更に輝きが増幅されている様な印象を受けます。しかし、硬度は数的にダイヤモンドの半分しかない為、ジュエリー等では目を引きますが取り扱いには注意が必要です。 名称：スフェーン/チタナイト和名：チタン石化学組成：CaTiSiO₅結晶系：単斜晶系比重：約 3.52 ～ 3.54モース硬度：5 ～ 5.5劈開：明瞭光沢：ダイヤモンド  ～ ガラス光沢透明度：透明 ～ 半透明屈折率：3.52 ～...

Spinel

スピネルは新しく8月の誕生石として加わった多彩な色を持つ宝石です。四大宝石ではありませんが、認知度も高く、美しさから人気が高まっています。下記のデータは基本的な情報であり、ガーナイトやガーノスピネルでは基本的にもう少し高い屈折率を有します。また、人気であるベトナムのコバルトスピネルや、タンザニアのマヘンゲスピネル等、美しさのあまり多くの人を魅了しています。近年では発色の良い物は本当に高く、赤色、ホットピンク色、美しい青色は特に顕著に価格に影響しています。また単黄色は基本的に存在しないと言われ、内包物によって黄色く見える場合はあります。また、スピネルに非常に似ているターフェアイトや、マスグラバイトというのも存在します。 名称：スピネル和名：尖晶石化学組成：MgAl₂O₄結晶系：等軸晶系（立方晶系）比重：約 3.55 ± 0.05モース硬度：7.5劈開：無し光沢：ガラス光沢透明度：透明～不透明屈折率：1.712 〜 1.736複屈折：無し色合い：黄色以外分散：0.020 ± 0.003

Tourmaline

トルマリンは色や成分によって呼び方が変わる鉱物です。非常に人気な銅含有電気石のパライバトルマリン。そして成分は違えど同じ青色系統のインディコライト。黄色のカナリートルマリンと、赤系のルベライト、無色の純粋な結晶アクロアイト等々....。種類が多く人気も高い石種になります。 名称：トルマリン和名：電気石化学組成：（種類による）結晶系：六方晶系比重：3.0 ～ 3.3モース硬度：7 ～ 7.5劈開：無し光沢：ガラス光沢透明度：透明 ～ 不透明屈折率：1.614 ～ 1.666複屈折：0.014 ～ 0.040色合い：基本全色分散：0.017

Peridot

ペリドットは8月の誕生石であり、認知度の高い鉱物の一つです。一般的に緑色を想像しますが、黄色がかっているものや無色のものが存在します。 基本的にペリドットはフォルステライト（Mg主体）とファイアライト（鉄）の固溶体をなしており、無色に近い物や宝石として出回る物を前者、茶色が強く品質が落ちるものを後者が大半となります。また、地球産ではない「パラサイティックペリドット」なる物や、過去少量だけサンプルとして持ち帰られた南極産ペリドットなる物もあります。 名称：ペリドット和名：橄欖石化学組成：(Mg,Fe)₂SiO₄結晶系：斜方晶系比重：3.27〜3.37モース硬度：6.5劈開：不明瞭〜なし（方向による）光沢：ガラス光沢透明度：透明～半透明屈折率：1.654〜1.703複屈折：0.035〜0.040色合い：オリーブグリーン、黄緑色、黄褐色、無色分散：0.020

Opal

オパールは非常に綺麗な光学効果を持つ鉱物です（非結晶の為、正確には準鉱物、国際鉱物連合では正式な鉱物として扱っています）。虹色に輝く光学効果を遊色と言い、これを有する物をプレシャスオパール、有さない物をコモンオパールと言います。一般的に水分を多く含むため、扱いには注意が必要です。その点ではオーストラリア産のブラックオパール等は安定し、エチオピア・ウェロ産は劣化が強い傾向にあります。また、遊色は無いですが、無色透明で緑色の傾向を示すハイアライト（含ウラン）もあります。 名称：オパール和名：蛋白石化学組成：SiO₂・nH₂O結晶系：非晶質（結晶ではない）比重：1.9〜2.3モース硬度：1.9〜2.3劈開：無いがそもそも割れやすい光沢：ガラス光沢〜樹脂光沢透明度：透明～不透明屈折率：1.37〜1.52 (主体は1.44〜1.46)複屈折：無し色合い：無色、白色、赤色、黒色、灰色＋遊色分散：0.020

Big Stone

Others

Set / Pair